あまちゃん
「あま絵」や「アマノミクス」のほか、「あまラー」、視聴形態による「早あま」「朝あま」「昼あま」「夜あま」「週あま」「録あま」、「あまロス症候群(あまちゃんロス症候群)」「PASD(あまちゃん後ストレス障害)」などの造語も生まれるほど、国民的ドラマとしてファンを増やした「あまちゃん」ですが、「あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX1」を買ったファンに「?」と違和感を与えています。

「あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX1」を購入して
「あれ?」と思われた人いませんか?

第7週「おらのママに歴史あり」の第38話の一部で、
しばらくセリフが途切れ、まるでその空白を埋めるように
『青い珊瑚礁』を歌う聖子の映像と歌が流れます。

その後、映像だけがスローモーションに切り替わり、
いくつかのセリフが続いて春子とアキのやりとりが復活するのです。

「あまちゃん」 第7週 おらのママに歴史あり 第38話

オーディション用の写真を捜しているところを見つかってしまったアキは
驚いたが、春子は意外にもすんなり写真を見せてくれました。

「見なよ。見たかったんでしょ?」春子

「ごめんなさい」アキ

『明星』のグラビアの聖子ちゃんのように、
はにかみながら笑顔を作る若き日の春子を見て・・・

あまちゃん 春子

「ダサっ・・・・」春子

「でも、めんこいな」アキ

「えっ、そう?何か、ホラ、こびてる感じしない?ウフフッ。
必死だったのよ、この頃。
アキ・・・・・この間お父さんが言ったとおり、ママね、
アイドルになりたかったんです」春子

「はい?」アキ

「別に隠してた訳じゃないのよ。
たださ、言う必要がないかなと思って、黙ってただけ。
でも、近頃、アンタたちが人気者になってさ、
テレビ出るとか言いだすから・・・。
いつかは話さなきゃいけないなって思ってたから。
まあ・・・・うん、ちょうどよかった。
アイドルっていっても、アレだよ?
ナンだ、今みたいな、ホラ・・人数の多い。あの・・・」春子

「「モーニング娘。」?」アキ

「う~ん、それとか、アノ、ほら、何だ?
やたら人数が多い、何だ?あの・・・・」春子

「「AKB」?」アキ

「うん。それとは根本的に違う訳。
大体、今は歌を歌う人はアーティスト。
演技する人は女優。モデルはモデル。
グラビア専門の人がいる。 住み分けができてるでしょ?
でも、昔はね、ぜ~んぶアイドルがやってたの」春子

「へぇ~~」アキ

「そのはしりが百恵ちゃんね」春子

で、百恵ちゃんに始まった春子のアイドル史は、
キャンディーズ、ピンクレディーなどのグループ
人気者の時代へ突入。
全然、春子の話にならないことに、しびれを切らしたアキは・・・・

「それで、次が聖子ちゃん?」アキ

「え?ソレ、ちょっと長くなるからはしょろうと思ってたんだけど・・・
しょうがないな、じゃあ・・・ママ、もう、今日スナック休むわ。ねっ?
その前にママ、お酒取ってきま~す!」春子

「さて、どこまで話したっけ?
あ~聖子ちゃんだ、聖子ちゃん!
えっとね、聖子ちゃんのデビューが1980年の春。
・・・・で、百恵ちゃんの引退が1980年の秋。
つまり1980年夏こそが、2大アイドルが
ダブって存在したアイドル黄金期な訳よ。
ママにとっては、中2の夏ね!」春子

「やっと、ママ出てきた!(´▽`) それで それで?」アキ

「うん、み~んな夢中だったのよ、聖子ちゃんには。
何しろ歌がうまい。もちろん、かわいい!
「ぶりっ子」って言葉の語源は聖子ちゃんだからね。
かわいこぶってるのに同性に嫌われない。
むしろ憧れの対象だった訳。

新曲が出たら、すぐに覚えて、もちろん振りも覚えてさ。
その頃はビデオなんか、なかったからテレビの前に
ラジカセ置いてね、録音して。
そうやって応援してるとさ、何か。
こう・・・元気出てくんのよ自分も。分かる?
それがアイドルの条件だと思う訳!」春子

「分がんねぇ・・・」アキ

「聖子ちゃんに夢中になってるとさ、そのうち自分も
聖子ちゃんになりたいって思い始めるんだわ・・・」春子

「アイドルに?」アキ

「う~ん・・・まぁ、そうなのかな・・・・
試しに聖子ちゃんカットにしてみてさ、
お母さんにすっごい叱られてさ。
でも髪形変えたぐらいじゃ、何にも変わんないのよね。
でもアイドルになりたいっていう気持ちは強くなる一方でさ。
それで、オーディション受けたりしてたの。
だから、これはね、それ用に撮った写真」春子

「へぇ~そうなんだ」アキ

「ダサイでしょ?」春子

「そんな事ないよ」アキ

「ホントに?」春子

「うん。ちょっと・・・何だろう・・・
イタイ子だなとは思うけど、ダサくはないよ」アキ

「イタイって・・・・言葉選んで、それかよ」春子

「ごめん・・・」アキ

「まっ、確かにね、その当時「イタイ」って言葉があったら、
それが一番しっくりきたかもしんない。
写真と書類を送りまくって落ちまくってさ。
その時点で気付けよって話なんだけどね~
まぁ、諦めきれなくてさ。イタイよね~」春子

その頃、正宗は「李明日」で・・・

「改めて、ご挨拶させてもらってよろしいですか?
観光協会会長の菅原です。春子さんとは高校の同級生です」菅原

「交換日記してたんだよな~」吉田

「へぇ~(動じない)」正宗

「「へぇ~」ってそれだけかよ!この野郎!」吉田

「まぁまぁ、吉田君!東京の方はクールだから、
「じぇじぇ」とかは言わないんだよ。ねぇ?」菅原

「かなり濃厚でハードな内容でしたよ」大吉

「交換日記がですか?」正宗

「ヘッヘッヘッヘッ・・・・」菅原・吉田・大吉

「同じく観光協会でウェブ担当してます。足立ヒロシです」ヒロシ

「春子さんの元担任の息子、ユイちゃんのお兄さん」菅原

「アキちゃんにラブレター渡したんだよなぁ?」大吉

「厳密には書いただけで渡してないです。」ヒロシ

「かなり濃厚でハードなラブレターでしたよぉ」大吉

「あ~~」正宗

「何だよ、「あ~」って!「大都会」か?!
♪あ~果てしない~♪か!この野郎!」吉田

「ちょちょちょ・・・皆さん、怖すぎ!
ねっ?ほら、はい(大人3人を抑える)普通に。
ホラ、いつもどおりに」ヒロシ

「えっと、改めまして、春子の亭主の・・・」正宗

「何だと!この野郎!」大吉

「上等だ!この野郎!」菅原

「ダンカン、バカ野郎!」吉田

(弥生さんにピーナッツぶっかけられ)
「うるせぇ!ケンカなら外でやれ!」

「元!元春子の亭主の黒川と申しま~す」正宗

「すいません。いつも、全然おとなしいんです。
駅長お酒飲めないし、菅原さんジオラマだけがお友達だし・・」ヒロシ

やっと本題に・・・

「春ちゃんが町を出てったいきさつを聞きたいって
あんたが言うから集まったが
こっちも喋りたくってウズウズしてたんだ。
基本的には、こっちのペースでやらせてもらうぜ!」大吉

「はい」正宗

場面は春子とアキの会話へ戻り・・・

「歌は好きでさ。ちょっとは自信あったから、
もっとうまくなりたくて
高校に入ってすぐにレッスンに通い始めたの」春子

「ユイちゃんと一緒だ。でも、お金は?」アキ

「自分で稼いだよ」春子

「バイト?何の?」アキ

「この町で手っとり早く小遣い稼げるっていったら、
1つしかないでしょう。」春子

「えっ・・・・海女さん!?」アキ

「そう」春子

「じぇじぇじぇ!」アキ

「どうだい!?まぶしすぎて直視できねえだろう」大吉
(大吉が正宗に春子の若い頃の海女さん姿の写真を見せる。)

「あいつも海女だったんだ~」正宗

「いや、アキと違って、海さ潜ったりしなくて
接客したり歌っこ歌ったりよ。
何しろ、高校生で人気あったからよ~!」弥生

「だけど春ちゃんは東京さ行っで歌うたいになるって言ってた。
周りはみんな、いくら何でも無理だべって語ってたけど、
本人は至って本気だったな。ねぇ~?先輩!」菅原

その頃、春子もそのデモテープを発掘していました。

「あっ、あった~!ホント、宝の山だわ、ここ。
『君でもスターだよ!』っていう番組があったの、土曜日の夕方。
聖子ちゃんとかもゲストに出ててさ。
その時に送ったテープなんだ。
ついでに何本かダビングして、みんなに配ったの。
フフフッ・・・・イタイよね」春子

「ううん。でも、随分積極的っていうか・・
今のママからは想像できない」アキ

「聴いてみたりして・・・・・」春子

「えっ・・・?」アキ

「いやいや・・ムリムリムリ・・!」春子

「聴かないの?」アキ

「えっ、聴きたいの?」春子

うなづくアキ。

「いやいやいやいや、ムリムリムリムリ!」春子

「そうだよね。じゃあ、今度でいい」アキ

「うん・・・・とか言っちゃってさ、
ママがいない時にこっそり聴いたりするんでしょ?」春子

「ヘヘヘッ・・・・」アキ

「じゃあ・・・・今、聴いちゃおっか!」春子

「いいの?」アキ

「いくよ」春子

赤文字のセリフが「あまちゃん 完全版 Blu-rayBOX1」にはありません。

劇中とはいえ、小泉今日子が松田聖子を語るという貴重な場面で、オンエア当時も話題になった箇所ですが、DVD化にあたり、松田聖子の所属する事務所の抗議によって一部のセリフがカットされたそうです。

松田聖子の事務所は、この『ぶりっ子』という言葉に過剰に反応したようです。

通常、楽曲や映像を使用する際、著作権が発生するため、権利を持つ側にテレビ局が許諾を得ます。

聖子の映像が流れたのも、ちゃんと許諾をもらったからでしょう。

ところが今回、まさかセリフに抗議がくるとまでは思っていなかったようです。

この件に関して、聖子の事務所から期日までに回答はありませんでしたが、NHK広報局は、文書で次のように回答しました。

「制作上の理由で、ご指摘のセリフはDVDに入っておりません。松田聖子さんからのクレームがあったという事実もありません。放送した番組をDVD化する際に、制作上の理由などで、放送した番組を一部編集することはこれまでにもあります。」